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Channel: シンガポール日本人学校中学部 – The Japanese School Singapore Secondary Campus
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210115 百人一首大会

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『このたびは ぬさもとりあへず 手向山(てむけやま)紅葉のにしき 神のまにまに』

意味:作者は菅原道真(すがわらのみちざね)。学問の神様として知られている。
「ぬさ」とは旅に出る際に携帯するもので、それを道中の道祖神に備えることで安全祈願をしていました。しかし、急な旅で、「ぬさ」を忘れてしまったため手向山の錦の紅葉を神の御心の赴くままにお受けください。と歌っている一句です。

1月14・15日のお昼休みと5時間目の時間に、百人一首大会が開催されました。
例年は体育館で全学年が集まり、取ったカードの枚数を競い合うとても熱い大会ですが、今年はコロナの影響により体育館で行うことができませんでした。
学年それぞれのフロアに分かれ、14日が1年生、15日が2年生というように日にちも分けての大会となりましたが、今年の大会も白熱したものになりました。
3年生は受験のため日本に帰っている生徒も多く、今回の百人一首大会には無念の不参加となりました。

1,2年の生徒たちはこの日のために、2学期の終わり頃から国語の時間や休み時間などを使い練習に励んできました。
朝の会が始まる前に生徒たちが互いに声を掛け合って自主的に練習に励んだり、空いた時間で覚えていない短歌を必死に覚える姿を見て、生徒たちのこの大会へかける熱い想いを感じました。
大会当日、1~6組の生徒が各クラス1人ずつ計6人のグループが組まれ、そのグループでの対戦となりました。
ほとんど話したことがない同級生とも良きライバルとして、たくさん交流ができたのではないでしょうか。

生徒一人一人が耳を凝らし、目を凝らし、札の位置を把握する。
静かな教室に響く朗詠。上の句のはじめを聞いただけで動く手、舞う札。
同時に取る札に手を伸ばせば、公平にじゃんけんで勝者を決める。
見ている側も緊張するほど熱い戦いになり、映画「ちはやふる」のような光景がそこにはありました。

生徒たちの緊張する姿、喜ぶ声、悔しい表情など新たな一面が見えた大会となりました。
生徒たちも他クラスの生徒とコミュニケーションをとれる良い機会になったのではないでしょうか。


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