4月27日、「令和3年度入学式」が行われました。希望に胸を膨らませた192名の新1年生たちが元気よく学校生活をスタートしました。昨年度はサーキットブレーカーのために入学式を開催できず、2年ぶりの入学式でした。今年度は新型コロナウイルスの感染対策として、保護者の方々にはオンラインでライブ配信を見ていただく形となりました。在校生もそれぞれのクラスで式を見守りました。
新入生は一クラスずつ体育館に入場し、一人一人が壇上に上がって担任からの呼名をうけました。名前を呼ばれると、「はい」と大きな声で返事をし、田村校長からは一人一人に「おめでとう」と声をかけられていました。
田村洋幸校長は式辞で「新しい出会いの中で、たくさんの友達をつくってください。ある本の中に『人生は友達をつくるためにある』と記されていました。たくさんの友達がいると自分とは異なった物の見方や考え方、自分では経験しなかったものに触れることができます。今日、ともに入学した仲間をはじめ、在校生の先輩、シンガポールに越してきたばかりの人は、家の隣人も含め、人との新たな出会いを生かし、たくさんの友達をつくり、互いに成長し合う中で、充実した学校生活を送って欲しいと思います。」と、対面での人との関わりや友だちの大切さを呼びかけました。
新入生代表となった生徒は、「勉強はもちろん、部活動、生徒会活動においても、積極的に取り組み、学校を支える一員として貢献できるように努め、新たな経験を通して多くのものを得たいです。その過程で壁にぶつかったり、立ち止まったりすることは必ずあると思います。そんなときは諦めるのではなく、仲間と助け合い、時には先生方、保護者の皆様の力を借り、ゆっくりとでも一歩ずつ確実に前へ進み成長していきます。」と力強く宣言しました。在校生代表として生徒会長からは、「たくさんの出会いと別れがある日本人学校の環境を最大限に生かして、人との関わりを大切にしてほしいと思います。これからの学校生活で少なくとも悩み事が出てくるはずです。そんな時に一人でも話を聞いてくれる友達がいると本当に楽になります。勉強だけにとらわれず、友達との毎日を楽しんでください!友達ができるまでは、私がいつでも友達になりますよ!」と笑顔で新入生に語り掛けました。
この日、約1カ月という長い春休み明けということもあり、新一年生たちのエネルギーは大きなもので、休み時間には同じ小学校だった友達同士の再会を喜んでいる姿もたくさん見られました。今日この日の新しい出会いも大切にし、お互いに切磋琢磨しながら成長していく姿が楽しみとなる入学式でした。